祇園祭前祭の山鉾御朱印を集めたときのこと 2015
今年もやってきました祇園祭のシーズンが!
日本三大祭りのひとつ、祇園祭は7月いっぱい行われています。17日の山鉾巡行は、前祭(さきまつり)のクライマックスです。
17日に巡行する山鉾は、それぞれ保存会が管理・保存をしています。そして、鉾のところではジャパニーズトラディショナルスタンプラリーこと、御朱印を集めることができるのです!
去年の分はこちら。
今年もチャレンジしましたとも。前祭の分は無事に全て集めることができました。
早速見ていくことにしましょう。宵山に備えてこれから集める人は参考にしてみてください。
なお、ご集印帳は1200円。京都の書店などで買うことができます。でも山鉾のところがいいです。山鉾のところだと1200円に山鉾拝観券がついてくるからお得なのですね。ちなみに長刀鉾のみ、「祇園祭のひみつ」という本(こちらも1200円)と合わせて2000円となっています。もし持っていないのだったら、1200円の本が2冊に拝観券までついてくるので大変お得ですが、本を持っているのなら他のところで買った方がいいかと。
というわけで、御朱印です。
まずはこちらっ!
長刀鉾です。去年に比べるとスタンプが1つ増えていますね。
3つありますので、バランス良く配置するセンスが問われます。全然ないですね。もちろん、白紙のページもあるのでそちらに押しても大丈夫です。
次はこれ。
函谷鉾(かんこぼこ)です。
「函」の字を大胆にあしらったデザイン。
ちなみにiPhoneだと「かんこぼこ」と入れると「函谷鉾町」が候補に出てきました。そうか、地名でもあるから入力が楽なんだ! と、今年になってようやく気づきましたとも。
お次は菊水鉾(きくすいぼこ)
四条通から室町通を北に上がるところにある鉾なんですが、なんというか道にしめる占有率No.1の鉾です。その迫力たるや!
時間がうまくあえば、巫女さんからちまきを買えるかもしれませんよっ! という情報をお伝えしておきます。
そして次はこちら。
月鉾(つきほこ)です。
かっこいいですよね。八咫烏。四条通にある、かなり目立つ鉾です。函谷鉾と月鉾がそろって見えると実に壮観なのです。
鉾見学は、昨年は和装の人は半額みたいなのがあったと記憶しているんですが、今年はないのかなー。
そしてこちら。
鶏鉾(にわとりほこ)です。
何故みっつもあるのか。それは、ブレたから。け、決してお酒を飲んでいて手元が狂ったわけじゃないですよ! お酒を飲まなかったから手が震えたというわけでもないんですよ!
というわけで、本当は1つです。シンプルな御朱印です。ちょっと、スタンプも朱肉も買い換えて欲しい……
お次はこちら。
放下鉾(ほうかぼこ)です。決してさかさまなミッキーげふんげふんではありません。
日、月、星の三光が下界を照らす形なのです。ありがたい形なのです。ほら、そう見えてきませんか?
こちらのそばに黄桜さんがKIZAKURAショップを出していて、かなりおやすい(何せ定価450円の黄桜ピアノが500円で飲めたりする)です。はい、すでに顔を覚えられたという噂が。
次です。
岩戸山(いわとやま)ですね。
天照大神のお話に出てくる天岩戸からとった、岩戸山。真ん中にある三つが、天照大神、手力男尊、伊弉諾尊のご神体を表しているそうです。ありがたいですね。
ちなみにここだけ、御朱印を押すのに100円かかります。そう聞くと、すごくありがたさが増して見えてきませんか(他のところもお賽銭をしましょう)
そしてこちら。
船鉾(ふねぼこ)です。「ふなほこ」でも「ふなぼこ」でもなく、「ふねぼこ」のようです。
御朱印からわかるとおり、神功皇后由来ですね。神功皇后と三神像を表した図案だそうです。
そしてこちら。
山伏山(やまぶしやま)です。
ここでは、夏越の祓(なごしのはらえ)の茅の輪がありました。茅の輪くぐりをしていない人は是非ここで!
まだまだいきますよ。前祭のは多いのです。次はこちら。
孟宗山(もうそうやま)です。
雪の中でタケノコを掘り当てた故事を再現したスタンプです。孟宗竹の孟宗ですね。タケノコ、食べたい。
お次はこれです。
太子山(たいしやま)です。
もちろんこれは聖徳太子由来ですね。去年も真ん中がかすれましたし、スタンプを新調して欲しい……
ここはちなみに一番椅子が豊富な山鉾なので、子供達がちまきを売ったりするのを座って見られます。宵山の休憩にもいいのかも。ちょっと中心から外れているのですが。
そしてお次は郭巨山(かっきょやま)です。
郭巨という人が黄金の釜を掘り当てて、親孝行した故事からきています。黄金の釜……憧れますね。使い勝手は悪そうですが。
そして次です。
保昌山(ほうしょうやま)です。これが地図でいうと一番右下にひとつだけぽつんとあるところですね。
平井保昌が和泉式部のために紅梅を手折るところにちなんでいるとのことです。だから梅の花をモチーフにした図案なのでしょう。しかし、和泉式部の名前は結構あちこちで出てきています。さすがモテモテな「浮かれ女」……
お次です。
油天神山(あぶらてんじんやま)です。
油小路通にある天神様で、油天神山。油が好きな天神様ではありません。
気がついたら半分を過ぎていましたが、次はこちら。
四条傘鉾(しじょうかさほこ)です。
相変わらずおまけがいっぱい! 蘇民将来のお守りということは、四条傘鉾は素戔嗚尊を祭っているところなのかな。
そしてお次はこれです。
蟷螂山(かまきりやま)です。
山鉾で唯一からくり仕立てで動くギミックがあります。去年見ました。動いていた! カマキリが! キシャーッと!
なんか暑さでもうろうとしていて上の方に御朱印を押してしまいました。
そしてこちら。
伯牙山(はくがやま)です。
シンプル。シンプルだなあ。このそばにある杉本家住宅が公開されているので、それもあわせて見に行くといいかも!
そして、難読漢字っぽい名前の山の登場です。
木賊山(とくさやま)です。「きぞくやま」ではないです。
我が子を人にさらわれて、一人で木賊を刈る翁を表しているとか。草の名前なんですが、エピソード的にも山賊とか海賊の仲間に思えちゃうので、名前で損をしているのかもしれません。そうでないかもしれません。
さあ、残るは5つです。霰天神山(あられてんじんやま)!
大火事が起きたときに霰が降って火を消し止めてくれた天神様を祭っているものになります。
ここでのお得情報は、あれです。このすぐ近くに「しみだれ豚まん」という、豚まんをタレに漬け込んだものが食べられるのですよ。これがもうおいしいの何のって。ガッと買って、そのまま放下鉾の方へ抜けて、KIZAKURAショップでお酒買って食べながら飲む、なんてことをすでにやっていたりします。オススメ!
そしてお次はこちら。
白楽天山(はくらくてんやま)です。
唐代の詩人、白楽天にちなんだ山です。書体がいろいろあるのはそのおかげでしょうか。ちなみに最初に行った時はまだ神主さんがお祓いをしていたので、それが終わるのを待ってから御朱印を押したのでした。
そして、芦刈山(あしかりやま)です。
芦刈山は、一番大きいスタンプですね。でかい。
3つを綺麗に配置するのにはセンスが必要になるかもしれません。僕には少し足りない奴です。でも、結構うまくいったと思いません?(自画自賛)
お次はこちらです。
占出山(うらでやま)です。
なんで鮎が描かれているかというと、鮎を釣って戦勝の兆とした故事にならっているそうです。さすがは「魚」に「占」と書く鮎ですね。昔から占いによく使われていたそうです。
そして最後です!
綾傘鉾(あやかさほこ)です。
昔はこういう傘の形をした鉾が多かったのですが、今は四条傘鉾と綾傘鉾を残すのみ……というお話と。綾傘鉾の保存会がある大原神社では、うまく時間を合わせていくと巫女さんがお祓いをしてくれたり御神酒をくれたりするという情報の、どちらがより必要とされているのでしょうか。
というわけで、本日7月15日は宵々山です。
歩行者天国になり、露店がいっぱい出て、大変な大賑わいです。遊びに来るついでに山鉾の御朱印を集めてみるのはいかがでしょうか。